3/28/2011 - Quote
私たちは山元町の山元中学(避難民約二百五十人)、山下中学(避難民約六百三十人)に救援物資を届けたが、そこの炊き出しサービスを受けている住民から、第十師団の隊員達について、驚くべき話を聞いた。
朝と夕に二回、避難所の人々に自衛隊は温かい御飯と豚汁などの食事を提供している。
温かな食事は身体を温めるだけではなく、心も温めることが出来る。皆さん大変、喜び、感謝している。素晴らしい事だ。
しかし、食事を提供する側の自衛隊員たちは何を食べているのか。私は自衛隊員たちも同じような食事をしているものとぼんやり考えていた。
事実は全く違った。
自衛隊員たちは冷たい軍用糧食の缶詰や乾パン等を食べていたのだ。温かいものはまず、被災された人々へというボランティア精神が見事に貫かれていたのである。
風呂のサービスもやっと始まったが、愛知県の師団らしく、二つの風呂のテント入口には「尾張の湯 男湯」といったのれんが掛けられている。この風呂のサービスも被災住民最優先で、十日以上風呂に入れなかった人々が口々に「生き返りました」と、心底から言っているのが分かる。
自衛隊員たちは風呂にも入らず、連日、泥まみれ汗まみれで、黙々と働き続けている。
風呂テントの前にいた若い女性隊員は、多くの国民の為に活動出来て喜んでおりますと、笑顔で健気に話してくれた。
被災された家族を持つ自衛隊員も多いと聞く。それでも彼等は「任務」として、救援活動に励んでくれている。自衛隊の救援活動は、もちろん自衛隊員としての「仕事」であるが、それだけでこのような辛く困難な救援活動を続けられるわけがない。何よりも国民の生命と生活を守ろうとする使命感と誇りが彼等の気持ちを支えている。
マスコミもやっと自衛隊の活躍をしぶしぶ報道し始めたが、それでも反自衛隊姿勢の本質は変わっていない。
